岡田 斗司夫
おかだ としお
アニメ制作会社ガイナックスの創業社長を経て、株式会社オタキング代表取締役として執筆・講演を続ける文明批評家。「オタク学」「評価経済社会」「いいひと戦略」「レコーディング・ダイエット」など、独自の概念を体系化して提示し続けている。
出典:岡田斗司夫公式YouTubeチャンネル
なぜ取り上げるのか
岡田 斗司夫は、アニメ制作会社ガイナックスを立ち上げた起業家であると同時に、ガイナックス退社後の三十余年にわたって、独自の社会論・文化論を提示し続けてきた思想家でもある。
「オタク学」によりサブカルチャーを学問として位置づけ、「評価経済社会」では貨幣に代わる評価という資本の輪郭を描き、「いいひと戦略」では超情報化社会のサバイバル術を提案した。「レコーディング・ダイエット」のように、思想を日常の身体技法として具体化した試みも独自である。
異才列伝では、彼を「個性の強い思想家」として取り上げる。経営者出自でありながら、組織ではなく言葉と概念によって人々の認識を動かしてきた点に、本サイトの選定意図がある。
略歴タイムライン
- 大阪府大阪市住吉区に生まれる。
- 1974年大阪府立今宮高等学校に進学。
- 1977年同校を卒業し、夕陽丘予備校に通う。
- 1978年大阪電気通信大学に入学(後に中退)。関西学生SF研究会連盟の活動に参加し、武田康廣と出会う。
- 1981年第20回日本SF大会(DAICON3)を開催し、企画・運営を務める。
- 1982年SFグッズ専門店「ゼネラルプロダクツ」を開店。
- 1984年アニメ制作会社「ガイナックス」を設立し、代表取締役社長(初代)に就任。
- 1992年ガイナックスを退社。
- 1994年〜1995年東京大学教養学部の非常勤講師として「マルチメディア概論」を担当。
- 1996年『オタク学入門』を太田出版より刊行。
- 1997年講演・執筆活動のために株式会社オタキングを設立し、代表取締役に就任。
- 2005年大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科の客員教授に就任。
- 2007年『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)を刊行。「レコーディング・ダイエット」を提唱し、翌年に50万部のベストセラーとなる。
- 2008年『オタクはすでに死んでいる』(新潮新書)を刊行。
- 2010年後援会的組織「オタキングex」を設立。
- 2011年株式会社クラウドシティを設立。ニコニコ生放送で「ニコ生 岡田斗司夫ゼミ」を開始。『評価経済社会』をダイヤモンド社より刊行。
- 2012年オタキングexをFREEexに改称。よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。
- 2024年4月大腸癌ステージ1で内視鏡手術を受けたことを公表。
関連組織
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ゼネラルプロダクツ
1982年に岡田 斗司夫が両親からの出資を得て開店したSFグッズ専門店。後のガイナックス設立の原資・人脈の母体となった。
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株式会社ガイナックス
1984年に岡田 斗司夫が共同で設立したアニメ制作会社。岡田は初代代表取締役社長を務め、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』などを世に送り出した。1992年に退社。
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株式会社オタキング
1997年に岡田自身の講演・執筆活動のために設立した個人会社。代表取締役を継続して務めている。
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株式会社クラウドシティ
2011年に設立。岡田が代表取締役を務める。ネット配信・コンテンツ事業の運営母体。
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FREEex(フリックス)
2010年に「オタキングex」として設立、2012年に現名称へ改称した会員制の後援組織。岡田の作家・評論家としてのコンテンツを著作権フリー化し、広く流通させることを設立理念に掲げた。
代表的な著書と提唱概念
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ぼくたちの洗脳社会
情報化が個人の価値観に与える影響を「洗脳」というキーワードで論じた初期の社会論。後の「評価経済社会」論につながる思想の出発点。
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オタク学入門
東京大学教養学部での講義をもとに編まれた「オタク文化」の体系的入門書。サブカルチャーを学問の対象として位置づけ、後の研究領域に大きな影響を与えた。
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いつまでもデブと思うなよ
自ら実践した「レコーディング・ダイエット」をテーマに著した一冊。摂取食物とカロリーを記録するという行動原理を提示し、刊行翌年には50万部のベストセラーとなった。
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評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている
貨幣中心の経済から、評価が資本として流通する社会への移行を論じた代表作。「評価経済社会」という岡田の中心概念を最も体系的に提示した著作。
系譜・関連人物
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武田 康廣
関西学生SF研究会連盟時代からの盟友であり、ガイナックスの共同創業者の一人。
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山賀 博之
大阪での活動に限界を感じていた山賀の誘いによって岡田は東京進出を決意し、ガイナックス設立へ至った。
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庵野 秀明
DAICON FILMからガイナックス時代を共有した共同創業者。岡田が脚本を執筆した自主制作映画『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』では総監督・主演を務めた。
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内田 樹
思想家・武道家。岡田との共著『評価と贈与の経済学』(2013年)で評価経済社会論を共同で展開した。
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堀江 貴文
2016年に「みんなのアニメプロジェクト」を共同で立ち上げ、クラウドファンディングによるアニメ制作費調達の試みを行った。
公式リンク集
- 公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@toshiookada0701
- 公式X(旧Twitter):https://x.com/ToshioOkada
- 本人ブログ:https://blog.livedoor.jp/okada_toshio/
- 岡田斗司夫アーカイブ:https://epbot.site/
- 新潮社 著者ページ:https://www.shinchosha.co.jp/writer/1040/
- Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/岡田斗司夫
出典・参考資料
- 新潮社 著者ページ「岡田斗司夫」
- 岡田 斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』新潮新書、2007年
- 岡田 斗司夫『評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』ダイヤモンド社、2011年
- 岡田 斗司夫『オタク学入門』太田出版、1996年
- 岡田 斗司夫『ぼくたちの洗脳社会』朝日文庫、1998年(原著1995年)
- 岡田斗司夫公式YouTubeチャンネル、公式X(@ToshioOkada)
- 国立国会図書館サーチ(NDL Search)書誌情報

